どうやって 撮っているのだろう?
昔から そんな疑問が生まれる映画が 僕にとっていい映画の条件の一つでした。
新生牙狼 闇を照らす者 第一話 そんな映像が作れたらいいなあと思い
撮影していました。
ここでは アクション監督としての意見を書きます。
実は 1話では 3人の流牙が活躍しております。
栗山航はもちろん スタントマンS と T です。
この3人 が全力で 流牙を演じています。
皆 自分にとって本当に限界の技でやっているのが 流牙 という役にピッタリに感じます。
くるくる回るのは T が担当。
ワイヤーは一切使っていません。鍛練と度胸のたまものです。
特に気に入っているのは S の飛び降りスタント
地上約20メートルから エアーバックに向けての3回宙返り
それも 剣でビームをはじきながら・・・
これができる人は 僕は世界で3人しか知りません。
現在 完璧にできるのはSだけでは・・・?
よいスタントマンは 最悪の事態を常に想定して本番に臨みますが
この技 最悪の場合 腹から落ち 体がしゃちほこのようになり 背骨を折ります。
落っこちは 危険が多いので 最近ではほとんどワイヤーで行うようになっておりますが
Sは 並外れた技術と努力で この技を習得していたので 彼がまだちゃんとできるうちに
きちんと映像に残したいなーと思い あの技を演じてもらいました。
本番当日 時間をかけて 何度もイメージトレーニングし 低いところから 練習をし
一発で決めたのは 見事でした。
第一話 「流牙」 は 流牙役の一人が 文字通り 命を懸けて演じた力強いショットが
一つ完成しました。いやー良かった 良かった。
S よ ありがとう。
そのショットの後 栗山君は 最新のワイヤー機材で 20メートルの高さを
何度も急降下してもらいましたが(マイナス2度の中)
それもほんとにありがとう。
「闇を照らす者」本格的に 話が動き出すのは2話以降
アクションは上記の覚悟で 演じておりますが
それ以上に 内容の方も かなりの覚悟で練っておりますので
ぜひご期待ください。
横山誠
コメント (1)
横山監督、はじめまして。
1話のビルからの落下シーン、裏話をありがとうございました。
実は、このシーン、どうやって撮られているのか、不思議で仕方なかったんです。
アメブロの中継で、3人の俳優さんたちが、自由落下で撮っている、と言っていたけれど、3回宙返りはワイヤーで吊られてのものと思っていたので、驚嘆しました!!人間業とは思えない・・・。Sさん、すごい方ですね。
代わりに、宙返りをSさんがしておられるのなら、Tさんのくるくる、がどの部分なのかがちょっと分からなかったのですが。
しかし、とにかく非常に貴重なアクション技術を映像に残していただいて、ありがとうございました。
強烈なインパクトでした!!
投稿者: MST | 2013年04月16日 01:32
日時: 2013年04月16日 01:32