妖刀の殺陣!
このところ 牙狼MAKAISENKIの評判も上々で 少しほっとしている
横山です
「妖刀」が思いのほかよい評価なので 大変うれしく思います
ありがとうございます
そこで 殺陣師は?と聞かれることが多いので ちょっとお答えします。
妖刀の殺陣をつけたのは、うちのトミーとスタントマンの三住と僕が主軸でつけました。
ふつう 殺陣師というと大先生が 切られ役(カラミ)を使って一人でつけていく印象ですが
僕が採用している方法は 香港スタイルというか AACみんなでつけます。
まず アクション監督である 僕が 台本から読み取れる要素をもってロケハンに行き
その場所で現実的に成立する流れをくみ その内容に合うスタントマンをキャスティングし
ちょっと宿題を出しておいて(こんなのやりたい程度) 撮影当日 みんなで考えます。
その際 僕は あまり 細かな動きは考えず アクションに関係ないシーンを撮影して
います。その間メンバーは必死に殺陣つけ。
殺陣が固まったころに その立ち回りを見ます。
その殺陣に 「ここはいい ここダメ もっと秋の新作の技無いの?」などと注文を付け
皆の顔色も見ながら固めていく流れです。またその時できる仕掛けもワイヤーリガーと相談しながら
決定し 仕掛けられるものは 早めに仕掛け開始します。
殺陣が決まるとやっとカット割りですが これは 割と引き出しがたくさんあるので
スタイルに合わせて カメラワーク、レンズ 照明の優先をつけ その場でカット割りを決めます。
こんな流れで 監督としては 全体のノリを大事にして撮っているのが現状です。
本当は もっと場所を全員把握し リハーサルして本番に臨むのがいいのでしょうが
毎週 アクションをやる場合 今はこれが精いっぱいという感じ。
正直 時間がなく 皆 眠いです。
だんだん 理想に近い スケジュールや環境にはなっていますが
事前リハーサルやセッティングは 本当に時々です。
でも 無理して寝ないでやって 体調悪くしてアクションするより 少しは寝て
調子のいいところで 「思い切り動く人間」をとるほうが いい絵になると思っておるので
今はこんな感じです。
一人の殺陣師の大先生の素晴らしい殺陣もいいのですが
そこまで僕は各分野に精通した知識もないので スタントマン個々の才能にかなり助けてもらって
アクションを組み立てているのが事実です。
みんなありがとね。
さて今週の牙狼は 「秘密」です。
不思議な魅力が詰まった巻です。
今季の作品群の中で 個人為的にはかなりお気に入りですのでぜひご覧ください
ではまた。