こんにちは!
今こしげはニュージーランドの首都ウエリントンにいます!
6月にも2週間来て、7月の始めからまた2週間・・・「ロード・オブ・ザ・リング」の前のストーリーを描いた「ホビット」という映画の撮影に来ています。元々は2部作で作る予定で撮影していたものが、やはり2作では収まらないという事で3部作になり、今3作目の追撮をしているところです。1作目のDVD/Blue Rayは4月に発売になってます。
さすが、ビッグバジェットは違いますね~・・・パワレンなんかは2ndユニットで、1日に少なくても50~60カットは撮るんですが、ホビットでは1日5~6カットだったりします。もちろん使う人数もセットの大きさや、作り込みまであらゆるところが違うわけですが、それにしても・・・という差です(; ̄∇ ̄ゞ
そして、うちらに関して関係あるところでは、セットを組むなかで、床が固いところ(石畳や岩)では、ちゃんと柔らかいマット的なもので、同じ見た目につくられた物があって、転がったり、倒れたりする時に床が写り込む時はそれを引いてくれます。昔、ジャッキー・チェンの現場のセットも同じだと聞いた事があります。日本ではコンクリートやアスファルトならマットを隠して置くか、隠せなければマット無しで!というのが当たり前で、それでもイケるのがスタントマン!みたいな価値観もあります。その価値観だとスタントマンの技術と根性に全てが掛かってくるので、練習して技を磨くのですが、成功しても痛い時もあるし、常に怪我のリスクと隣り合わせではあります。理想はセットでもその手の物を用意してもらったうえで、マットが無くてもイケる技術を持ったスタントマンが思いっきりリアクション出来たりする環境がいいとは思いますが、日本ではそこまでアクションに予算を割いてくれる作品はあまりありません。
それでも、最近うちらが関わる作品に関しては、かなりアクションに対する価値観が上がって、リハーサルや殺陣付けという部分で、お金を使ってもらえるようになって来たし、アクションを大事にしてくれるようになりました。パワーレンジャーからAACとアルファスタンツが帰ってきてから、徐々に変わってきたように感じます。・・・とはいえ、一部の作品だけですが・・・
もちろん、他のアクションチームもがんばってきた結果なんだと思います。日本にはたくさんアクションの事務所がありますからね~・・・知らない人の方が多いのかも知れないので、少し名前を出すとJAE(ジャパンアクションエンタープライズ)、レッドエンタテインメントデリヴァー、倉田プロモーション、スタントジャパン(STUNT TEAM Gocoo)、AAC STUNTS、ALPHA STUNTS、U'DEN FLAME WORKS、K-Stunt Films、BOS、シャドウ・スタントプロダクション、WILD STUNTS、高瀬道場・・・時代劇専門や舞台中心に活躍してる所などまだまだたくさんあります!
なんて、商売敵の宣伝してる場合じゃないですね(笑)
いや、自分がスタントマン目指して北海道から上京する際は、まだインターネットも繁栄してなかった時代で、アクション事務所の情報がほとんど入ってこなくて、選択肢がJACか倉田プロモーションしかなくて、偶然出会ったイベント会社でAACの情報が入って来たので、AACを選択したという背景があったので、もしスタントマンを目指す地方の人がこれ見てたら、少しは参考になるかなぁ・・・なんて思ったので(;´∇`ゞハハハ・・・
だいぶホビットからは脱線してしまいました(汗)
今まで自分がやって来た宙返りや、クルクルキック、香港映画のような格闘、武器をクルクル回すような立ち回りはありませんが、大きくて細部まで作り込まれた豪華なセットに囲まれて、全然違う世界観で、今までとは違うメンバーでやる仕事も楽しいです♪
この現場で、また新たにニュージーやオーストラリアのスタントマンやコーディネーターにこしげを見てもらって、さらに先の仕事が広がって行けばと思っています!
そこで、最近事務所にお願いして、新しい名刺を作ってもらったのですが・・・
表が日本用で、裏が海外用になっています!
この名刺を現場でコーディネーターやスタントマンにばら撒いてまーす!
そして、この現場が終わったら、灼熱(猛暑)の日本へ帰ります!
熱中症で病院へ搬送されませんように・・・(; ̄∇ ̄A